［探偵］年末年始の探偵の過ごし方［休日］

　探偵の仕事は年末年始も完全に休みになるわけではなく、世間の多くの人が休暇モードに入るこの時期ならではの特徴があります。

　まず、依頼や相談の動きとして、年末年始は浮気・不倫調査の相談が増える傾向があります。理由は、夫婦や家族が長い時間を一緒に過ごすことで普段は隠れていた違和感が表面化したり、スマホの扱いや外出の理由に矛盾を感じ取る場面が増えるからです。また、大晦日や元旦といった「家族で過ごすのが自然」とされる日に、配偶者の行動に不自然さがあれば、疑念は一気に強まります。そのため、年末年始に相談を受け、年明けから本格的に調査が始まるケースは少なくありません。

　一方で、探偵自身の過ごし方としては、スケジュールを調整しながら勤務するのが一般的です。大手の探偵社であれば当番制で年末年始も電話やメールでの相談を受け付け、急を要する案件には即応できる体制を整えています。個人探偵の場合は、完全に休む人もいれば、依頼者の事情に合わせて稼働する人もいます。特に「年末年始に浮気相手と会う」というケースを狙って調査を行う場合もあるため、探偵にとってはむしろ繁忙期に近い側面があります。

　また、年末年始はホテルや飲食店の営業状況も普段と異なるため、調査に工夫が求められる時期でもあります。宿泊施設が満室になりやすい、飲食店が予約制で出入りの確認が難しい、といった制約がある一方で、逆に人通りが減る場所や時間帯があるため、尾行や張り込みがしやすいこともあります。

　もちろん、探偵も人間ですから、仕事が入らないタイミングには家族と過ごしたり、一年の疲れを癒す時間を確保することも大切にしています。日頃は昼夜逆転の不規則な生活を送りがちなため、年末年始の休暇は生活リズムを整える貴重な機会にもなります。

　つまり探偵の年末年始は、「仕事と休養のバランスをどう取るか」が大きなテーマになります。依頼が集中するタイミングに備えて体調を整えつつ、必要な調査にはすぐ対応できる柔軟性を持つことが、この時期ならではの探偵の過ごし方といえるでしょう。

　こんな探偵の年末年始の過ごし方を下記にまとめていました。

「探偵の年末年始の過ごし方」には、一般の職業と違って少し特殊な面があります。実際に現場に出ている探偵の経験や業界の傾向をまとめると、次のような特徴があります。

年末年始でも「休めない」事情

浮気・不倫調査が集中する時期

　年末年始は家族と過ごす時間が増えるため、「いつもは一緒にいる相手が不自然に外出する」「LINEや電話が減る」などで依頼が増えやすい時期です。

帰省・忘年会・新年会シーズン

　人の移動が活発になり、証拠が取りやすい反面、交通混雑やホテル満室などで張り込みが難しくなるケースもあります。

休業しない探偵社が多い

　相談窓口は365日24時間対応を掲げている所が多く、年末年始も電話やメールで依頼を受けます。

探偵が現場で工夫すること

寒さ対策が必須

　張り込みは長時間屋外で行うため、防寒着・カイロ・温かい飲み物は欠かせません。

交通渋滞を想定した移動

　年末年始は高速道路や新幹線、空港も混雑するため、移動ルートを複数確保しておきます。

ホテル事情を把握

　不倫カップルが利用しそうなホテルが満室の場合、別の行動パターンに移るため、候補を事前に調査します。

探偵個人の過ごし方

仕事がない時間は家族と過ごす

　大晦日や元旦の朝だけは休みにして家族団らんを優先する探偵もいます。

年越しの張り込み

　カップルが「カウントダウンイベント」「初詣デート」に行くケースも多く、大晦日から元旦にかけては現場に出ることも。

交代制で勤務

　探偵社によってはシフト制で動き、年末年始に連続稼働しないよう工夫しています。

象徴的なシーン

• 除夜の鐘が鳴る頃、車内で張り込みしながらカップ麺を食べて年を越す。
• 元旦の初日の出を「追尾中の車内」から見ることになる。
• 自分の家族とは三が日ずれて会うことが多い。

　つまり探偵の年末年始は、「人が休む時ほど忙しくなる」職業ならではの過ごし方といえます。