No.3 [探偵]探偵の調査で収集した証拠が親権に与える影響[共同親権・証拠収集]

以下は、探偵調査やその証拠が「親権(共同親権・単独親権)」の判断にどのような影響を与えるのかを、家庭裁判所の視点・証拠の種類・ケース別影響・注意点まで含めて詳しく解説した内容です。

目次

親権判断の大原則

まず最も重要な前提として、家庭裁判所が親権を判断する際の基準は一貫して次の一点です。

「子供の最善の利益(福祉)」

つまり、

  • 不倫をしたか
  • 嘘をついたか
  • 感情的にどちらが悪いか

といった大人同士の問題だけでは親権は決まりません

探偵調査の証拠も、
👉 「それが子どもにどのような影響を与えているか」
という観点で評価されます。

探偵調査で得られる主な証拠の種類

探偵調査によって得られる証拠は、主に次のようなものです。

  • 不貞行為(不倫)の証拠
    (ラブホテル出入り、密会写真・動画)
  • 生活実態の証拠
    (帰宅時間、外泊頻度、育児への関与度)
  • 同居・別居の実態
  • 異性を自宅に連れ込んでいる証拠
  • 子ども放置・ネグレクトの疑い
  • DV・モラハラを裏付ける行動証拠
  • 金銭浪費・ギャンブル等の生活態度

これらが単独では弱くても、組み合わさることで強い証拠になります。

不倫の証拠は親権にどう影響するのか

① 原則論:不倫=即親権喪失ではない

重要なポイントとして、

  • 不倫をした事実だけ
    → 親権に直接的な致命傷にはならない

というのが実務上の扱いです。

なぜなら、
不倫は「配偶者との関係」の問題であり、
親権は「子どもとの関係」が判断対象だからです。

② 親権に影響する不倫のパターン

以下のような場合、探偵証拠は親権判断に強く影響します。

✔ 子どもを置き去りにして外泊を繰り返している

  • 夜間に子どもを一人で留守番させる
  • 祖父母や第三者に長時間丸投げ

👉 監護能力の欠如として評価される可能性大

✔ 不倫相手を子どもの生活圏に頻繁に入れている

  • 子どもが同席する場に不倫相手を同伴
  • 自宅に頻繁に泊めている

👉 子どもの心理的安定を害する行為と判断されやすい

✔ 不倫が原因で生活が不安定

  • 仕事を頻繁に休む・辞める
  • 金銭管理が乱れている

👉 養育環境の不安定さとしてマイナス評価

DV・モラハラ証拠と親権の関係

① DV・虐待は親権判断で最重要要素

探偵調査や証拠の中で、最も親権に強く影響するのがDV・虐待関連です。

  • 身体的暴力
  • 精神的暴力(暴言・威圧・支配)
  • 子どもへの暴力・心理的虐待

これらが認定されると、

  • 共同親権は原則不可
  • 加害側が親権者になる可能性は極めて低い

という判断が下されやすくなります。

② 探偵証拠が有効なDVケース

  • 暴言・威圧的行動の録音
  • 深夜の執拗な張り込み・尾行の実態
  • 異常な行動監視の記録

これらは、モラルハラスメントの客観証拠として評価されます。

子どもの監護実績を裏付ける証拠としての探偵調査

親権では、「これまで誰がどれだけ育児をしてきたか」が非常に重視されます。

探偵調査が役立つ例

  • 毎日の送迎をしている実態
  • 食事・買い物・通院の付き添い
  • 帰宅後すぐ育児をしている様子
  • 休日も子ども中心の生活

これらは、

  • 監護実績
  • 育児への継続性
  • 生活リズムの安定性

客観的に示す資料になります。

共同親権の可否と探偵証拠の関係

① 共同親権が否定されやすいケース

探偵証拠によって次が明らかになると、共同親権は難しくなります。

  • DV・モラハラの存在
  • 強い支配・威圧関係
  • 継続的な対立・嫌がらせ
  • 子どもを巻き込んだ争い

👉 「協議が成立しない関係」と評価されるためです。

② 単独親権が有利になるケース

  • 安定した生活を送っている証拠
  • 子ども中心の生活態度
  • 相手の監護不適格性を示す証拠

これらが揃うと、単独親権を希望する側に有利に働きます。

探偵証拠の使い方で失敗しやすい例

❌ 感情的に不倫証拠だけを大量提出

→ 親権とは直接関係しないと判断されがち

❌ 違法性のある証拠

  • 盗聴
  • 住居侵入
  • 違法GPS

👉 証拠能力が否定され、逆効果になる可能性

効果的な活用のポイント

探偵証拠は、必ず次の視点で整理します。

  • 子どもへの影響は何か
  • 監護能力にどう関係するか
  • 継続性・客観性があるか
  • 時系列で説明できるか

「親権のための証拠構成」が重要です。

まとめ

  • 探偵調査は親権判断で有効な補助資料になり得る
  • 不倫証拠単体では弱いが、
    育児放棄・生活不安定・DVと結びつくと強力
  • 共同親権の可否判断にも直接影響する
  • 違法調査・感情的使用は逆効果
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