［探偵］No.１ 探偵とは？［調査］

　探偵とは、依頼者の抱える問題を「事実調査」によって明らかにする専門職です。法律や倫理に基づき、尾行・張り込み・聞き込みなどの技術を使って情報を収集し、客観的な証拠を提供することを職務としています。現代の探偵は小説やドラマのイメージとは異なり、非常に現実的で高度なプロフェッショナルとして活動しています。以下では、探偵という職業をさまざまな側面から詳しく解説します。

探偵とは？（基本的な定義）

　探偵は、依頼者の求める情報を合法的に収集し、事実を明らかにする調査の専門家です。
日本では「探偵業の業務の適正化に関する法律（探偵業法）」によって規制されており、公安委員会への届出を行い、法律と倫理を遵守して調査を行う必要があります。

探偵の主な役割

1. 事実を客観的に記録するプロ

探偵の根幹は「事実の収集」。
推測ではなく、カメラ・映像・行動記録を用いて“証拠として使える情報”を残します。

• 対象者の行動パターン
• 写真・動画による証拠
• 時系列の細かな報告書
  裁判資料になるレベルの記録を作成できることが、探偵の大きな価値です。

2. 法律に配慮した専門調査員

探偵は法律ギリギリのことをする人という誤解がありますが、実際は逆で、
法律を熟知して違法ラインを避けながら調査を行うプロです。

知っておくべき法分野：

• 刑法（住居侵入・覗き・器物損壊など）
• 民法（不法行為、損害賠償）
• 個人情報保護法
• 不正アクセス禁止法
• 探偵業法
• ストーカー規制法これらに抵触しないよう慎重に調査が行われます。

探偵の主な業務内容

1. 浮気・不倫調査

最も依頼が多い調査。
探偵の技術が最も試される分野でもあります。

• ホテルの出入り証拠
• 手つなぎ・密会の撮影
• 行動記録
• 相手方（不倫相手）の特定
  離婚・慰謝料請求に必要な“裁判で使える証拠”を揃えます。

2. 人探し・行方調査

• 家出人
• 疎遠になった知人
• 行方不明者
• 債務者調査（合法の範囲で）個人情報の不正入手は禁止されているため、「外から確認できる情報」を積み重ねて追跡します。

3. 結婚調査・身元確認

結婚詐欺、経歴詐称、隠れ借金、ギャンブル癖、暴力歴など、
トラブル防止のための調査が可能です。
ただし、個人情報を役所から抜くような違法行為は一切行いません。

4. 企業調査

企業からの依頼も多く、内容は高度で専門的です。

• 社員の横領調査
• 情報漏洩の追跡
• 取引先の信用確認
• 反社チェック（可能範囲内）社内では調べにくい“外部情報の収集”に強みがあります。

5. ストーカー対策、安全確認調査

• 自宅周辺の見守り
• 不審者確認
• つきまといの証拠収集
  被害者保護の観点から、探偵が警察や弁護士と連携するケースも増えています。

探偵の技術と専門性

1. 尾行・張り込みのプロフェッショナル

長時間の観察と瞬間的な判断が求められます。

• 1日10時間以上の尾行
• 乗り換え・車線変更への対応
• 人混みや暗所での見失い防止
• 体力・集中力・チーム連携一般の人が真似できない高度なスキルです。

2. 撮影技術の高さ

• 暗闇でも撮れる特殊カメラ
• 高倍率カメラでの遠距離撮影
• 立体駐車場・ビル影からの撮影
• 決定的瞬間を逃さない技術証拠能力の高い写真を撮ることが求められます。

3. 情報収集力の高さ

違法行為を使わず、
「公開情報」「現地確認」「聞き込み」「行動観察」など、合法的な方法だけで情報を組み立てる能力が必要です。

探偵の種類

1. 浮気調査専門系探偵

夫婦問題に特化し、法律に強い。

2. 総合探偵社

人探し・企業調査など幅広く扱う。

3. 企業調査会社（興信所系）

法人案件を専門に扱い歴史が長い。

4. 個人系探偵（フリーランス）

小規模でも尾行の達人が多い。

探偵と興信所の違い

もともとは

• 探偵：個人の問題（浮気、人探し）中心
• 興信所：企業信用調査中心という違いがありましたが、現代では機能がほぼ統合されています。

探偵が持つ倫理観と責任

1. 違法依頼を断る義務

ストーカー目的、個人情報の不正取得などは完全拒否。

2. 守秘義務

依頼内容は外部に漏らしてはいけません。

3. 中立性

依頼者の味方ではあるが、事実を曲げることは許されません。

まとめ

探偵とは、
法律に基づき、専門技術を使って“事実を明らかにする”職業。

• 浮気調査
• 人探し
• 結婚・身元調査
• 企業調査
• ストーカー対策

など多岐にわたる分野で、「問題解決のための客観的な証拠」を提供する役割を担っています。